閑話休題~障害等級、男女差見直しへ

先日、顔などに大きな傷跡が残った労働災害の補償で男女差があるのは憲法違反だとする判決が下されました。この件に関する報道をひとつご紹介しましょう。

『障害等級、男女差見直し…厚労省方針』
(yomiDr.<読売新聞>|2010年6月10日より引用)
顔の傷訴訟違憲受け入れ

 顔などに大きな傷跡が残った労働災害の補償で、男性は女性よりも低い障害等級とする国の基準は法の下の平等を定めた憲法に違反するとして、京都府の男性(35)が等級認定の取り消しを国に求めた訴訟で、厚生労働省は10日、国の基準を違憲として認定の取り消しを命じた京都地裁判決を受け入れ、控訴はしないと発表した。

 同省は今年度中に障害等級表を見直す方向で検討するとしている。
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厚生労働省は控訴しないということなので、今後障害等級は男女差が無い方向に進んでいくものと思いますが、このことは保険の保障や掛金などの仕組みにも影響が考えられます。これまでは男性一般向けの保険は女性向けの保険に比べて顔の傷跡については手厚く保障されてきませんでした。

しかし、これからは男女差のない方向に保険も進んでいくと考えられます。

例えば、女性向けのがん保険には抗癌剤治療などによって髪が抜け落ちた際のカツラ費用などを保障する保険などもあります。こうした女性に配慮した保険にも今後さまざまな変化が起きてくるかもしれません。

最近のニュース~ワクチン

女性特有のがんである子宮頸がんの予防ワクチンに関する報道があったのでご紹介しておきます。

『子宮頸がん:予防ワクチン接種の公費助成、仁科亜季子さん訴え』
(毎日.JP|2010年3月3日配信より引用)
 子宮頸(けい)がんの予防ワクチン接種への公費助成を求める実行委員会が2日、発足した。発起人共同代表で女優の仁科亜季子さんは自身が患者だった経験を踏まえ、「ワクチンは全女性への贈り物。公費助成を実現し、悲しい思いをする女性が一人でも少なくなってほしい」と訴えた。
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子宮頸がんは世界で年間約50万人が発症、約27万人が死亡している女性特有のがんです。乳がんに次いで2番目に多いがんとなっています。日本国内でも年間1万人以上が発症しており、30代後半から40代に多いが、最近は感染原因である性交渉の低年齢化などが影響し、20~30代の若い患者も増えてきています。子宮頸がんは、子宮の入口にできるがんでヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が原因ですが、HPVはありふれたウイルスで100種類以上が確認されています。約8割の女性が感染経験を持つとされるが、多くの場合は免疫力で排除されています。

子宮頸がんはワクチンによる予防手段があるため「予防できる唯一のがん」とも言われ、有効性は10~20年継続するといわれています。

この予防ワクチンは昨年12月に日本でも発売が開始されましたが、ワクチンは3回の接種が必要で、全額自己負担だと3~4万円必要となりますが、補助が出る自治体も増えてきていますので、若い世代の積極的な接種喚起が求められています。